Don't pray,praying will fill your hands.



No.44

Dのおはなし。



プロジェクトDが涼介にとって「タイムリミットのある(一年間だけの)ゲーム」なのさびしいな、もっとずっと続けてくれよ、と思いつつ、でも青春の輝きは一瞬だからうつくしいのかな、とかも、
思ったり。
終わりがあれば始まりがあるから。プロDが終わってもまた何かが始まるから。

和美ちゃんが「自分の足で歩いていく、歩いて行かなきゃ」って決心するところ、ほんとうによかった。車が自分の力で自由にいろんなところに行くツールだという実感はかつてわたしにもあったから、その気持ちを思いだせてとてもうれしかったな。
拓海の「おまえはすごいよ、自分で車買っちゃうんだもの」「早く大人になりたいよ」のせりふがとんでもなくせつない。おとなとこどものはざまにいる十代の葛藤や苦み。おとなへの憧れや、逆に「こどもでいたい」という願望が詰めこまれていて胸が痛い。
正直こんなに心を揺さぶられていてびっくりしてる。シンプルに物語を楽しんでいるし、早く続きが読みたいし観たいと思う。楽しいしうれしい。

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